サモアに関する資料

今までに出会ったサモアに関する資料、またサモア情報が載っているウェブサイトを紹介しています。
なお、生物セクションを始めとした当サイトの情報は以下にある資料を相当参考にしています。

      
書名 情報
和書
地球の歩き方
ダイヤモンド社
 知らない人はおそらく皆無の、日本の伝統的な旅行ガイド。ただし、他の大洋州諸国、フィジー、トンガ、ツバル、ニウエ、ウォリス&フトゥナとともに一冊にまとめられている(アメリカン・サモアも含む)。
パパラギ
はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集

岡崎照男訳
立風書房
 サモアに行かずとも、先進国諸国民にぜひ読んで欲しい一冊。イギリスが産業革命であった頃、サモアはウポル島の一酋長トゥイアビがヨーロッパ諸国を視察した。帰国後、村のサモア人に対してした講釈を、ドイツ人ジャーナリストが記録したものである。サモアの文明化に疑問を投げかける、もといサモアの西洋化を拒否する内容となっている。もっとも、トゥイアビの警告にも関わらず、サモアは今欧米化に向けて前進しているが…。
 古い本だが、現代の日本に通ずる感覚も多分に含まれており、「発展とは何だろうか」と私が考えるきっかけとなった本である。
 なお、パパラギとはサモア語で"外国人(特に白人)"、"英語の"という意味がある。
パパラギの島で暮らそう
 著者の鳩山氏は家族でサモアに移住し、しばらくの間サモアで生活をされていた方である。この本はサモアに住む前、旅行へ来た時の本でいわば旅行記だが、内容ははっきり言って薄い。また間違いが多々あるため、あまりお勧めはできない。
ナファヌア
〜熱帯雨林を救う森の守護神〜

ポール・アラン・コックス著
岸本正之訳
サクセス・マルチミディア・インク
 アメリカの植物生態学者がサモア原生熱帯雨林保護に尽力したという実話があります。その本人が自伝として残した本です。サモア諸島発見当時の文献や、コックス氏が目にしたサモア文化や当時のサモアの状況などが克明に描かれています。現在でこそ森林の乱伐は止まっていますが、今も尚国土荒廃は進んでいます。サモアへの関わりの有無に関わらず、自然保護に興味のある人にもお勧めの書。しかし、日本語訳が少々読み難い。
日本の海水魚
山と渓谷社
 日本の海水魚の生態写真を中心にまとめた図鑑。サモアだけの魚類図鑑は存在しないので非常に重宝する。意外に日本で見られる種が多い。
ミクロネシアの海水魚
東海大学出版
 掲載種数約540種。もっと役に立つかと思いきや、サモアではあまり使えなかった。英名が載っていることを売りにしている面もあるが、英名だけならFishBase(オンライン資料を参照)で判る。
洋書
Lonely Planet  こちらは世界で有名な旅行ガイド。地球の歩き方よりも詳しく、内容が充実している。ただし、内容は全て英語なので、英文がきちんと読みこなせないと意味なし。英語が読めるなら、こちらのほうがお勧め。
RAINFOREST TREES OF SAMOA
A guide to the common lowland and foothill forest trees of the Samoan Archipelago

W. Arthur Whistler Ph.D.
Published by Isle Botanica
 サモアの熱帯雨林で見られる樹木の図鑑。検索図鑑を兼ねており、いわゆる専門書の部類に入る。
THE SAMOAN RAINFOREST
A Guide to the Vegetation of the Samoan Archipelago

W. Arthur Whistler Ph.D.
Published by Isle Botanica
 サモアの熱帯雨林を森林ごとに特徴を挙げて分類し、紹介している。森林型の記載だけでなく、人為的・自然災害による森林破壊にも言及しており、その中で災害前後の写真等も掲載されているなど貴重な資料と言える。
FLOWERS OF PACIFIC ISLAND SEASHORE
A guide to the littoral plants of...

DR. W. ARTHUR WHISTLER
Published by Isle Botanica
 サモアだけでなく、南太平洋域の海岸植物のガイド。対象になっている国はハワイ、タヒチ、サモア、トンガ、クック諸島、フィジー、ミクロネシア。花のガイドとはいいながら、カヤ・スゲ類まで掲載している。
ORCHID of SAMOA


by Phillip Cribb and W. Arthur Whistler
Royal Botanic Gardens, Kew
 イギリスの、かの有名なキューガーデンが発行しているサモア産ランの検索図鑑であり、完全に専門化向けである。残念ながら全ての種の写真が載っているわけではなく、また一部の種にはスケッチが使われているが、それでも非常に貴重な資料である。
FIELD GUIDE TO THE SAMOAN ARCHIPELAGO
Fish, Wildlife, and Protected Areas

Written and Illustrated byMeryl Rose Goldin
BESS PRESS
 隣国アメリカンサモアの国立公園管理局が様々な機関から資金を集めて作り上げた、サモア諸島の動物フィールドガイド。掲載されている動物は全てイラストのため、同定には使いにくい。また、あくまでも一般向けのフィールドガイドなので、掲載種数は実際に生息している種数よりも遥かに少ない。ただし、様々な動物のサモア語名が載っている点では貴重と言える。
PLANTS IN SAMOAN CULTURE
DR. W. ARTHUR WHISTLER
 ハワイ大学のアーサー・ホイッスラー博士による、サモアでの実用植物に関する本。食材としての植物だけでなく、建築や道具の資材として使われる植物まで網羅してある。各植物には学名や英名だけではなくサモア語名まで付記してあり、また、作物は種だけでなく取材当時の品種まで掲載されているため、サモアの植物利用事情を知るには非常に良い資料である。いわゆる民俗植物学(Ethno-botany)の教科書と言えよう。
オンライン資料
FishBase
 世界の魚類情報を集めたサイト。分布や基礎情報、現地名などが呼び出せる。ただし、日本語表示がない。そして操作方法が分かり難い。
Ministry of Natural Resources and Environment
 サモア環境省のサイト。ニュースレターなどが手に入る。生物データベースにリンクされているが、ほとんど何も載っていないというひどい内容。

 
inserted by FC2 system サモアに関する資料