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おまけ;移入種
[In English]

サモアの生物

 ここでは、サモアで目撃した生物を写真で掲載しました。判る限り名前を表記してありますが、資料が少ないので名前が不明な生物もたくさんおります。 気長に、できる限り増やしていくつもりです。

<サモアの生物学的状況>

 サモア在来の哺乳類はコウモリ三種のみ。また、両生類がいない上に、他の陸上生物も全て小型のものしか存在しません。野生化したブタやネズミ等もいるようですが、それらの動物は移入種に入れておきました。

 サモア諸島は比較的まだ新しいため、土壌も少なく火山岩だらけの土地ばかりが見られます。(→サモアの地理ページ参照)ただ、島の標高が高く、雨量も豊富なため植生の多様化が進んでいます。
 同時に、大陸からはもちろん、他の島からも遠く離れているため、サモア固有種も多く見られますが、近年の人間活動により危機に瀕していることも確かです。

<自然環境のボーダレス時代>

 大昔、マレー半島からポリネシア人の先祖が太平洋を航海し、様々な島に散っていったとされています。過去の調査・研究では、彼らは小さなカヌーで海を渡ったと考えられていましたが、最近の発掘調査では大型の船を作る技術も持ち合わせていたことが判ったようです。犬などの中型・小型哺乳類はその頃に連れてこられたとされています。

 また、1600年代、大航海時代に続く宣教師団の上陸もサモアに大きな影響を与えたことでしょう(欧米人の上陸により、梅毒、結核、インフルエンザなどの伝染病がもたらされ、多数のサモア人が死亡)。西洋文化や人だけでなく、ネズミやゴキブリ等の小動物・昆虫も相当数侵入したようです。

 近年では、国際的な大量輸送、しかも大幅に短縮された輸送時間の影響により、サモアに限らず、様々な国で移入種問題(Introduced Species)が勃発しています。移入先の環境が合わずにそのまま死滅すれば何の影響もありませんが、それが生残・繁殖してしまった場合、問題が出てきます。

 通常、生き残り、増え始めた移入種は他の土着種に負の影響を与えます。餌の取り合い、生活スペースの取り合い、さらには直接的に土着種を捕食してしまう(日本ではブラックバスがいい例ですね)などの現象の結果、その土地の生態系が崩れます。

 サモアも今後欧米化していけば、この流れはますます速くなり、そして生態学的崩壊地域も拡大していくことでしょう。文明・近代化(大方は=欧米化)する時には付き物、とも思いますが、何とかしたいものです。

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