協力活動状況

<着任!>
 南太平洋大学;the University of South Pacific(略してUSP)の島嶼・海洋学部;Fuculty of Islands & Oceansの農および食品科学科?;school of agriculture&food technology付属の家畜農場へ配属になりました。サモアの首都アピア中心地から南西へ約5kmの山すそに位置し、中心街からバスで約15分、料金にして1タラ=50円弱です(2008年7月より値上げ、現在1.3タラ)。なお、住居はキャンパス内の職員用住居をあてがわれる事に。袋小路に位置するため通行者がおらず静かなことに加え、校門にはセキュリティが常駐しているため安心安全。
<池作り>
 要望調査表(現地のJICA調整員が、ボランティアを希望する相手機関の要請内容の詳細をまとめたもの)によると、農場内の池を自由に使えるということになっていたが、コンクリート池は水漏れで使えなくなってました。しかも、どこから漏れているのか分からない上に、大きな池が一つしかないために、実験ができない…。
 しょうがないので、手掘りの池を作ることに。サモアの土地は非常に透水性、つまり水捌けがよく、雨が降ってもあっという間に水が浸み込んでしまいます。従って、養殖池を作るにはコンクリートを用いるか、不透水性シートを敷いてやらなければなりません。でも、サモアの一般農家が副業として養殖をやるのに、コンクリート池までは作らないだろうな…という訳で、シート使用に決定です。そもそも、わざわざ穴を掘ることからやらないような気もしますが…。模範農場・見本園を作ってほしいとの要望なので、まあしょうがないか。
 ちなみに、コンクリートを使わない理由、いや使えない理由にUSPの予算がないのも挙げられます。上司にあっさりと「金がないからムリ」と言われてしまいました。「JICAなら出してくれるんじゃないのか?」とも。ふざけんなー!!ヽ(`д´)/
<そもそも作る場所を間違えている…>
 池を掘り始めて○週間。。。一つでき、二つでき、三つ目に取り掛かる。池の大きさは2m×2m、深さは1m。簡単なようだが、相当大変な作業である。何が大変かというと、ここの地面は石もとい岩だらけ。この島が火山性だということを強く意識せざるを得ない体験である。尋常ならぬパワーを持つサモア人ですら持ち上げられない岩が出てくる度、作業はストップ。つるはしやスレッジハンマー、金てこを使って岩を砕き、取り除く。しかし炎天下の作業がそんなに持つ訳はない。一日3時間程度が限度である(サモア人でもそんなに長くは続けられないだろう)。
 ちなみに、一つ目の初日、15分の作業で腰を痛め、その後一週間仕事を休んだのは農場マネージャーである。
無念断念  3つの池が完成し、4つ目に取り掛かる。しかし、同僚のサモア人は幾度となく仕事を無断欠勤し、約束を破り、一向に作業に加わらない。しょうがないので一人で掘るが、この場所は最悪だった。岩も出るが、よりによって岩盤が出てしまったのである。つるはしも金てこも全然通用しない。これは困った(TдT)。
 そして上司は3つの池を使って始めようと言う。これ以上掘るのも大変だろうという心遣いもあったようで、その気持ちはありがたいのだが、ここまでやっといて残念な気もする。
 
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